俺は激甘男子の親友(仮)です。
「でもこの視線は沙羅ちゃんへの敵視じゃなくて僕への敵視だから大丈夫だよ。昨日なんて下駄箱に画鋲入ってたしね!」
やっぱり沙羅ちゃん絡みだと落合は知っていたのか。
なのに、スキンシップを止めない辺り落合はスゴい。
「……画鋲?」
「そうそう。今日は藁人形だったんだ。同じクラスの人の下駄箱にいれておいた。確か、誰だっけ?」
首を捻る落合に一言物申してやろうかと思ったが俺はこのとき違うものを目にしてしまった。
嫌がらせを受ける落合を知ったときの沙羅ちゃんの冷たい瞳を―――――――…。