俺は激甘男子の親友(仮)です。


話の当事者でもある子がこちらにずんずんと向かって来ているではないか。


落合も気付いたのかパアッと顔を輝かせた。花が舞ってるのは見なかったことにしよう。だが、



「(お前にはあれが見えねえのかよ!?)」



竹刀を片手に鬼の形相でこちらにやってくる沙羅ちゃん。


落合には美化されているのか満面の笑顔で彼女に手を振っている。中身はこんなんでも外見は糞イケメンなので腹立たしい。


俺はと言うと真っ青だった。
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