俺は激甘男子の親友(仮)です。

「おはよう、沙羅ちゃん。」

「死ね。」

「え…?今日も格好いいですね?そんなこと言われると照れるじゃないか。沙羅ちゃんも可愛いよ。ポニーテールも似合ってる。」

「(お前どんな耳してんだよ!)」



脳内妄想がやべえ!



「いい加減私の辞書を返してくれないか。」

「僕は一応先輩なんだけどなぁ。敬語で言ったら返してあげても良いけど?」

「……返して、ください。」

「ヤダ。」

「……」



あ。ヤバい。


目を剥く沙羅ちゃんにそう瞬時に思った俺は逃げ腰だ。剣道部相手に敵うほど俺は強くねえ。
< 7 / 55 >

この作品をシェア

pagetop