ホントのお前が好きなんだッ!
外に出ると、思ったよりも少し寒かった。
「うー寒っ」
腕をさすりながら、一緒に学校へと行くことになっている人のことを待つ。
…残念ながら…って言ったら悪いけど、うちの学校からは、私の他にもう一人輝成に合格した奴がいた。
そいつは、隣の家に住む幼なじみ。
サッカー馬鹿で、てっきりサッカーの名門校に行くものかと思っていたのだが、私と同じく輝成に受かってしまった。
つい、幼なじみだから普通に会話してしまいそう…。
あいつには、地味子が演じられないから…。
でも、事情を話して、話を合わせてくれることになっている。
だから多分、大丈夫だろう…。