ホントのお前が好きなんだッ!
クラス分け【馨side】
学校に着くと、クラス分けされた紙が貼り出されていた。
けど、前に人がいっぱいいて、そんなに身長の高くない私には見えなかった。
そんな私に誠は気づいたのか、
「いーよ、俺が探すから」
と言って、メガネをかけた。
あれ…いつの間にメガネかけるようになったんだろう…。
---一年三組---
【内田 誠】
「おっ!あれ俺じゃん!じゃ〜香織のは…」
誠が自分のを見つけて、私のも探してくれる。
「あっ、香織のあったー!おっ!一緒だな!」
ていうことは、私も誠と同じ三組ってことだよね。
「とりあえず一年間よろしくな!」
「…よろしく…」
誠…声大きいよ…。
私はもう地味子を演じたいのに…。
そんな私はおかまいなく、何故か少しテンションが高い誠と一緒にクラスへと向かった。