ほんとの笑顔が見たかったんだ
一番最初はたまたますいている事もあって、一番目玉のジェットコースターに乗る事にした。
すでに乗っている人達のコースターが列に並んでいる私達の上を通り過ぎる。
大きな悲鳴が私の乗りたい気持ちを高ぶらせる。
「すげー!えー!あれ乗れるー?」
龍星君はコースターを食い入るように見なが目を輝かせる。
「ソラ、絶対ギャーって言うじゃんあれ!」
「言わねぇしー」
龍星君とソラが相変わらずなやり取りをしていると、今度は拓海さんが
「空、久々だから怖いだろ?パパの腕にしがみついて良いんだぞー?」
と、冗談を言う。
「アホか!つか、自分でパパとか言うな!きもいし」
拓海さんの言い方で思わず笑ってしまうソラ。
そうしているうちに、乗り場まで来てしまった。
するとソラは、
「俺はみんなの一番後ろに座る。はい、龍星とじゅなは俺の前ね」
そう言うとさっさと私と龍星君の後ろに座った。
「ソラ、良いの?じゅなちゃんの横に座んなくて」
「その冗談はもういいから」
「や、冗談じゃなくてさ、ほんとに?」
“冗談じゃなくて?”
龍星君が何気に言った事が引っかかった。
どういう事?
「ほんとに良いから。早く座れ」
ソラがかたくなに言うと、龍星君は私の隣に座った。
てか、めっちゃ至近距離なんですけど…。
「ソラ、照れすぎだよね!」
「照れてるの?」
座ってから、スタッフの人が安全バーの
確認をしてくれてる間に龍星君は話しかけてきた。
「照れてる照れてる。ほんとはね、じゅなちゃんの隣に座りたかったんだと思うよ?」
ニコニコ笑いながら龍星君は言う。
「そっかなー?」
私もそれには笑った。
だって、そんなわけないじゃん。
「ほんとだよ。多分ね!」
ちょうど龍星君がそう言うと、スタッフの人がカウントダウンを始めた。
「やばい!龍星君、スタートするよ!」
「え、これめっちゃ高いとこ行くよね?!やば、俺生きて帰れる?」
「死にはしないから!大丈夫!」
「ほんと?わ、登ってるー」
坂を登りきるまで、私達はずっと会話を続けた。
さっきの龍星君の発言が少し気になりつつも、コースターが急降下した時にはもうそんな事は忘れてしまっていた。
すでに乗っている人達のコースターが列に並んでいる私達の上を通り過ぎる。
大きな悲鳴が私の乗りたい気持ちを高ぶらせる。
「すげー!えー!あれ乗れるー?」
龍星君はコースターを食い入るように見なが目を輝かせる。
「ソラ、絶対ギャーって言うじゃんあれ!」
「言わねぇしー」
龍星君とソラが相変わらずなやり取りをしていると、今度は拓海さんが
「空、久々だから怖いだろ?パパの腕にしがみついて良いんだぞー?」
と、冗談を言う。
「アホか!つか、自分でパパとか言うな!きもいし」
拓海さんの言い方で思わず笑ってしまうソラ。
そうしているうちに、乗り場まで来てしまった。
するとソラは、
「俺はみんなの一番後ろに座る。はい、龍星とじゅなは俺の前ね」
そう言うとさっさと私と龍星君の後ろに座った。
「ソラ、良いの?じゅなちゃんの横に座んなくて」
「その冗談はもういいから」
「や、冗談じゃなくてさ、ほんとに?」
“冗談じゃなくて?”
龍星君が何気に言った事が引っかかった。
どういう事?
「ほんとに良いから。早く座れ」
ソラがかたくなに言うと、龍星君は私の隣に座った。
てか、めっちゃ至近距離なんですけど…。
「ソラ、照れすぎだよね!」
「照れてるの?」
座ってから、スタッフの人が安全バーの
確認をしてくれてる間に龍星君は話しかけてきた。
「照れてる照れてる。ほんとはね、じゅなちゃんの隣に座りたかったんだと思うよ?」
ニコニコ笑いながら龍星君は言う。
「そっかなー?」
私もそれには笑った。
だって、そんなわけないじゃん。
「ほんとだよ。多分ね!」
ちょうど龍星君がそう言うと、スタッフの人がカウントダウンを始めた。
「やばい!龍星君、スタートするよ!」
「え、これめっちゃ高いとこ行くよね?!やば、俺生きて帰れる?」
「死にはしないから!大丈夫!」
「ほんと?わ、登ってるー」
坂を登りきるまで、私達はずっと会話を続けた。
さっきの龍星君の発言が少し気になりつつも、コースターが急降下した時にはもうそんな事は忘れてしまっていた。