ほんとの笑顔が見たかったんだ
「じゅなちゃん、ソラの絶叫してる顔、俺の分まで見ておいてね!」
列に並び、やっと乗り場にたどり着いた時、俺とじゅなの後ろに乗り込む時、龍星はじゅなに笑顔で言う。
じゅなも
「分かった!ばっちり見とくね!」
と、笑顔を返す。
「バカ。そんな余裕ねぇだろ?」
「なんとしてでも絶対見てやるからねー!」
「うるせー」
そんなやり取りをしているうちに、コースターは動き出した。
出発してゆっくり小さなカーブを曲がった後、ガタガタと独特な音を出しながら坂を登り始める。
段々高くなっていって、夕方の夏の風が心地いい。
「ねぇソラ」
ぼーっと周りを見ていると、小さな声でじゅなは話しかけてきた。
「ん?」
耳をじゅなの方に傾けると、じゅなは照れくさそうに優しく笑った。
「今日はありがとう。龍星君の隣にいっぱいいさせてくれてありがとう。龍星君もすごく楽しそうで良かった」
“ありがとう”
の言葉は素直に嬉しい。
じゅなが喜んでくれたのは嬉しい。
でもさ…やっぱ結構キツいな。
だって…結局龍星だもんな…。
でも、そんなん承知の上だ。
「お礼とか良いし。俺も超楽しかったから良かったよ」
いつもの感じ、出せてんのか分かんねぇけど…精一杯笑った。
コースターが頂上にたどり着き、その後一気に急降下した。
もちろんお互い顔を見る余裕なんてなくて、乗ってる間だけはちょっと辛いのは忘れる事が出来た。
列に並び、やっと乗り場にたどり着いた時、俺とじゅなの後ろに乗り込む時、龍星はじゅなに笑顔で言う。
じゅなも
「分かった!ばっちり見とくね!」
と、笑顔を返す。
「バカ。そんな余裕ねぇだろ?」
「なんとしてでも絶対見てやるからねー!」
「うるせー」
そんなやり取りをしているうちに、コースターは動き出した。
出発してゆっくり小さなカーブを曲がった後、ガタガタと独特な音を出しながら坂を登り始める。
段々高くなっていって、夕方の夏の風が心地いい。
「ねぇソラ」
ぼーっと周りを見ていると、小さな声でじゅなは話しかけてきた。
「ん?」
耳をじゅなの方に傾けると、じゅなは照れくさそうに優しく笑った。
「今日はありがとう。龍星君の隣にいっぱいいさせてくれてありがとう。龍星君もすごく楽しそうで良かった」
“ありがとう”
の言葉は素直に嬉しい。
じゅなが喜んでくれたのは嬉しい。
でもさ…やっぱ結構キツいな。
だって…結局龍星だもんな…。
でも、そんなん承知の上だ。
「お礼とか良いし。俺も超楽しかったから良かったよ」
いつもの感じ、出せてんのか分かんねぇけど…精一杯笑った。
コースターが頂上にたどり着き、その後一気に急降下した。
もちろんお互い顔を見る余裕なんてなくて、乗ってる間だけはちょっと辛いのは忘れる事が出来た。