ほんとの笑顔が見たかったんだ
「う、うん!そうだよ!」

「俺も今からコンビニ行く所だったんだー!」

「そ、そっか!…ソラは?」

「ソラはお昼寝ー!ソラってさ、ほんとよく寝るよね!」

「昔からだよ。起こさないとほんとに夕方まで起きないもん!」

「うん!毎日楓さん、ソラ起こすの大変そうだよ!」

「でしょ!けど、寝てる時のソラ、幸せそうだよね!」

そんな話をしながら歩いているうちに、目指してたコンビニに着いた。

コンビニでお互い買い物を済まし、再び一緒に歩き出す。

相変わらず龍星君は優しくて、私の歩くスピードに合わせてくれる。

「遊園地、楽しかったね!」

コンビニからしばらく歩いた横断歩道を渡りきった時、龍星君はこの間の事を切り出してきた。

「うん!また行きたいね!」

龍星君と一緒に、乗り物を乗った事を思い出しながらそう返した。

「ほんと…楽しかったなぁ…」

すると、今度はしんみりした様子で龍星君はそう言った。

なんか、このどこか寂しさを抱えている表情、久しぶりかも…。

「ほんとに…良かった…」

そしてそうつぶやくと、龍星君は立ち止まった。
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