ほんとの笑顔が見たかったんだ
もうダメじゃん。

もう振られたじゃん…。

「ごめん、余計な事聞いて…学校に好きな人でもいるんだよね?ごめん…」

“ごめん”を繰り返されると辛くなる。

もうダメ。

でも…ソラだって、初めから振られるって分かっていながら、それでも私に想いを伝えてくれたんだよね。

だったら、私も逃げちゃだめだ。

もう無理でも、伝えなきゃ。

「だって、私、龍星君の事、好きになったんだもん…」

涙をグッとこらえて、想いを伝えた。

決して届かない想いを…。
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