ほんとの笑顔が見たかったんだ
「あー、進路かー…」
5月のある日、ハルは学校で配られた進路調査のプリントを俺の部屋のベッドの上に寝転がりながら、面倒くさそうに見ていた。
「ハル、今年受験だもんなー」
俺はベッドに背をもたれて漫画を読みながら言った。
「どうしよっかなー…どこ受けよっかな」
「ハル、勉強得意なんだからどこでも行けると思うよ」
「そんな言うほど得意じゃないよ?」
「だって俺より全然頭良いじゃん!」
「龍星がバカすぎるだけなんじゃなーい?」
そんな風に、いつもハルは俺の事を少しからかう。
「バカは余計ですー」
漫画を閉じ、俺はハルの方を見てムッとした顔をした。
5月のある日、ハルは学校で配られた進路調査のプリントを俺の部屋のベッドの上に寝転がりながら、面倒くさそうに見ていた。
「ハル、今年受験だもんなー」
俺はベッドに背をもたれて漫画を読みながら言った。
「どうしよっかなー…どこ受けよっかな」
「ハル、勉強得意なんだからどこでも行けると思うよ」
「そんな言うほど得意じゃないよ?」
「だって俺より全然頭良いじゃん!」
「龍星がバカすぎるだけなんじゃなーい?」
そんな風に、いつもハルは俺の事を少しからかう。
「バカは余計ですー」
漫画を閉じ、俺はハルの方を見てムッとした顔をした。