ほんとの笑顔が見たかったんだ
9月を迎えた。

まだまだ外は暑くて、ほんとに、秋来んのかなって言う感じの気候。

空はカラッと晴れていて、見上げると思わず目をつむってしまうくらいの太陽が見下ろしている。

そんな天気の中で、俺は人に怪我を見られるのが嫌で、出来るだけ前を見ないで歩く。

門をくぐり、玄関から下駄箱の方に向かうと、生徒達の声で賑わっている。

相変わらずむさくるしい男子校。
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