ほんとの笑顔が見たかったんだ
俺はあれから今日までずっと、日山さんの経営する料理屋で働かせてもらっている。

18歳まで、住み込みで働かせてもらってたけど、今は一人暮らし。

彼女はいない…。

経営は順調で、俺は今、二号店をまかされるようになった。

家から離れてから、家族には会っていない。

今となっては、お母さん…元気かな…なんて思う。

いつか、会えたら良いなって思う。



降りる駅に着いた。

俺、二人に言いたいことがある。

二人のおかげで今の俺がいる。

出会わなかったら…今も孤独に生きていたかも知れない。

家族とは離れてしまったけど、俺は俺なりに、今の生活を精一杯生きているよ。

幸せだ。

心から笑えているよ。


改札を抜けると、タクシーに乗り込んだ。

二人の幸せを見届けるのが、心から楽しみだ。

結婚式が行われる、チャペルに向かって、タクシーは走り出した。




end
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