ほんとの笑顔が見たかったんだ
偏見
花火をした日から早くも10日が経った。
俺と龍星は、特に変わりのない日々を送っていた。
「じゅなちゃん、勉強教えてくれるって言ってくれたけど、なかなか連絡ないよな…」
狭い部屋の小さなテーブルで問題集を広げる俺ら。
コップに入った麦茶を飲んで、龍星はそう呟いた。
今から6日前、今日みたいに“宿題しなさい”と、オカンに言われて、俺らは渋々宿題をしていた。
俺は勉強が出来ないから、問題を解こうにも解けなくて、眠くなって途中で寝てしまった。
その間に、龍星の携帯電話にじゅなから着信があった。
擦り傷を手当てしてくれた龍星に、お礼を言ったらしい。
龍星が手当てをしてから3日も経ってるのに、急に電話をかけてきて、なんでそんな事を言ったのかは謎だけど…。
で、その電話のやり取りの中で、じゅなが俺らに勉強を教えてくれるという話になったようだ。
「自分の宿題もあるし忙しいんだろ」
まだ宿題をし始めて間もないのに、今日も俺はすぐに飽きてしまい、床に置いている漫画に手を伸ばした。
「そうだよなー」
龍星も漫画を手に取り、読み始める。
こんな事してるから、宿題進まねぇんだよなー…。
黙々と漫画を読んでいると、龍星はいきなり口を開いた。
「ソラさ、好きな子とかいんの?」
「は!?何言ってんだよ!!んなヤツいねぇよ!!」
俺は思わず大きな声を出した。
なぜなら、龍星が質問を投げかけた直後に、俺の頭の中で、勝手にじゅなの顔が浮かんだからだ。
あー…マジで恥ずかしい。
俺、もしかして変態か?
俺と龍星は、特に変わりのない日々を送っていた。
「じゅなちゃん、勉強教えてくれるって言ってくれたけど、なかなか連絡ないよな…」
狭い部屋の小さなテーブルで問題集を広げる俺ら。
コップに入った麦茶を飲んで、龍星はそう呟いた。
今から6日前、今日みたいに“宿題しなさい”と、オカンに言われて、俺らは渋々宿題をしていた。
俺は勉強が出来ないから、問題を解こうにも解けなくて、眠くなって途中で寝てしまった。
その間に、龍星の携帯電話にじゅなから着信があった。
擦り傷を手当てしてくれた龍星に、お礼を言ったらしい。
龍星が手当てをしてから3日も経ってるのに、急に電話をかけてきて、なんでそんな事を言ったのかは謎だけど…。
で、その電話のやり取りの中で、じゅなが俺らに勉強を教えてくれるという話になったようだ。
「自分の宿題もあるし忙しいんだろ」
まだ宿題をし始めて間もないのに、今日も俺はすぐに飽きてしまい、床に置いている漫画に手を伸ばした。
「そうだよなー」
龍星も漫画を手に取り、読み始める。
こんな事してるから、宿題進まねぇんだよなー…。
黙々と漫画を読んでいると、龍星はいきなり口を開いた。
「ソラさ、好きな子とかいんの?」
「は!?何言ってんだよ!!んなヤツいねぇよ!!」
俺は思わず大きな声を出した。
なぜなら、龍星が質問を投げかけた直後に、俺の頭の中で、勝手にじゅなの顔が浮かんだからだ。
あー…マジで恥ずかしい。
俺、もしかして変態か?