ほんとの笑顔が見たかったんだ
「お待たせしてすみません」
玄関までつれて来られて、俺と龍星は目を見開いた。
オカンが頭を下げたその相手は、
「来たわね。最低な息子と金髪の不良」
俺と龍星を睨み付ける西條だった。
そして、いつも西條とつるんでいるヤツらもいる。
「お前に最低とか言われたくねぇんだけど?」
「空!!なんて事言うの!!」
西條を睨み返すと、オカンは俺にきつく言った。
「なんで俺にキレんだよ!!」
「今は黙ってて!!…すみません…」
オカンはまた、西條達に頭を下げた。
なんだよオカン…こいつらに媚びてんのか?
「植原さん、私今日ね、空君に殴られそうになったのよ?おまけに玄関のドアも壊そうとするし…。あなたね、空君に何を教えて育ててきたの?こんな子が近所に住んでいるなんて恐ろしいわ」
西條がオカンに言うと、周りのヤツらは"そうよそうよ"と野次る。
「本当に申し訳ありません…」
「お前が龍星の事、勝手に決め付けてふざけた事言うからだろうが!!オカン、なんでこんなヤツに頭下げんだよ!!」
「空!!黙っててって言ってるでしょ!!」
「なんでだよ!!なんで黙れとか言うんだよ!!あり得ねぇだろ!!」
「いい加減にしなさい!!」
意味分かんねぇよオカン…。
オカンは俺らの味方じゃねぇのかよ…。
「もういい。部屋戻るわ」
何もかも嫌になって、その場を去ろうとすると、オカンにグッと手首を掴まれた。
「まだ話終わってないでしょ?」
静かに言うオカンだけど、俺の手首を握る手の力はとても強い。
玄関までつれて来られて、俺と龍星は目を見開いた。
オカンが頭を下げたその相手は、
「来たわね。最低な息子と金髪の不良」
俺と龍星を睨み付ける西條だった。
そして、いつも西條とつるんでいるヤツらもいる。
「お前に最低とか言われたくねぇんだけど?」
「空!!なんて事言うの!!」
西條を睨み返すと、オカンは俺にきつく言った。
「なんで俺にキレんだよ!!」
「今は黙ってて!!…すみません…」
オカンはまた、西條達に頭を下げた。
なんだよオカン…こいつらに媚びてんのか?
「植原さん、私今日ね、空君に殴られそうになったのよ?おまけに玄関のドアも壊そうとするし…。あなたね、空君に何を教えて育ててきたの?こんな子が近所に住んでいるなんて恐ろしいわ」
西條がオカンに言うと、周りのヤツらは"そうよそうよ"と野次る。
「本当に申し訳ありません…」
「お前が龍星の事、勝手に決め付けてふざけた事言うからだろうが!!オカン、なんでこんなヤツに頭下げんだよ!!」
「空!!黙っててって言ってるでしょ!!」
「なんでだよ!!なんで黙れとか言うんだよ!!あり得ねぇだろ!!」
「いい加減にしなさい!!」
意味分かんねぇよオカン…。
オカンは俺らの味方じゃねぇのかよ…。
「もういい。部屋戻るわ」
何もかも嫌になって、その場を去ろうとすると、オカンにグッと手首を掴まれた。
「まだ話終わってないでしょ?」
静かに言うオカンだけど、俺の手首を握る手の力はとても強い。