ほんとの笑顔が見たかったんだ
「はいはい。分かった分かった。とにかく、ちゃんと宿題やりなさいよ!」
楓さんは、顔を赤くして呟くように言ったソラを見て軽く笑う。
「うるせぇよ。さっさと行けや…」
「どうしよっかなー。ママ、もう少し空の事見ていたいなぁー」
「アホか!!ちゃんと宿題やるからもうあっち行ってろ!!」
ソラにそう言われた楓さんは、"分かりましたー"と、流すように言うと、手に持っていたトレイをテーブルに置いた。
そして、
「ママ、ちょっとお出かけするからお留守番もたのむわよ!」
そう言って部屋から出て行った。
部屋がシーンとする…事はなく、龍星君は相変わらず笑っている。
確かに、楓さんとソラのやりとりは面白いもんね。
楓さんがからかうと、ソラ、いちいち怒るんだもん。
「あー…もうなんなんだよ…」
ボソッと言うと、ソラは大きくタメ息をつく。
そしてベッドから降りて、私の隣に座った。
「ソラ、お前ほんと良いキャラだよ。改めてそう思うわ」
「改めて思わなくていいっつーの…」
龍星君に言葉をかけられると、ソラは楓さんが持って来たジュースを一気に飲んだ。
なんでソラがあそこまで取り乱したのかは少し疑問だ。
でも、今はとにかく宿題、だよね。
「ソラ、宿題しよ!龍星君、頑張ってるよ!」
「…うん」
渋々…と言った様子でソラは問題集を開いた。
まだ空の顔、少し赤い気がする…。
ま、気のせいか。
「このページから全然分かんねぇから教えて」
空の顔に向けていた視線を、開かれた問題集に向けた。
問題を見ると…多分、全部教えられそうだ。
「分かった。これはね…」
数式をルーズリーフに書き出した。
楓さんは、顔を赤くして呟くように言ったソラを見て軽く笑う。
「うるせぇよ。さっさと行けや…」
「どうしよっかなー。ママ、もう少し空の事見ていたいなぁー」
「アホか!!ちゃんと宿題やるからもうあっち行ってろ!!」
ソラにそう言われた楓さんは、"分かりましたー"と、流すように言うと、手に持っていたトレイをテーブルに置いた。
そして、
「ママ、ちょっとお出かけするからお留守番もたのむわよ!」
そう言って部屋から出て行った。
部屋がシーンとする…事はなく、龍星君は相変わらず笑っている。
確かに、楓さんとソラのやりとりは面白いもんね。
楓さんがからかうと、ソラ、いちいち怒るんだもん。
「あー…もうなんなんだよ…」
ボソッと言うと、ソラは大きくタメ息をつく。
そしてベッドから降りて、私の隣に座った。
「ソラ、お前ほんと良いキャラだよ。改めてそう思うわ」
「改めて思わなくていいっつーの…」
龍星君に言葉をかけられると、ソラは楓さんが持って来たジュースを一気に飲んだ。
なんでソラがあそこまで取り乱したのかは少し疑問だ。
でも、今はとにかく宿題、だよね。
「ソラ、宿題しよ!龍星君、頑張ってるよ!」
「…うん」
渋々…と言った様子でソラは問題集を開いた。
まだ空の顔、少し赤い気がする…。
ま、気のせいか。
「このページから全然分かんねぇから教えて」
空の顔に向けていた視線を、開かれた問題集に向けた。
問題を見ると…多分、全部教えられそうだ。
「分かった。これはね…」
数式をルーズリーフに書き出した。