ほんとの笑顔が見たかったんだ
それから、私達はお祭を楽しんだ。
最初は乗り気じゃなかったソラも、いつの間にかそれなりに楽しんでいた。
三人で食べたイカ焼き。
ソラのだけなぜか妙に硬くて、三人で笑った。
「ソラのだけ、イカじゃなかったんじゃね?」
硬いイカ焼きに不満げな表情を浮かべるソラを見て、龍星君はケラケラ笑う。
「じゃあなんだったんだよ…」
「地球外生物?」
「怖ぇーよ!もうこれいらねぇ!龍星食え!」
「無理!俺、そんなの食えねー!」
ふざけ合う二人を見て、私はずっと笑っていた。
龍星君、楽しんでくれて良かった…。
すれ違う人の中に、私と同じ年位のカップルを何組も見た。
浴衣を着ている子が多くて、見とれてしまうような可愛い子を何人も見た。
"私も浴衣、着たかったな"って、少しだけ思う。
でもそんな事より、こうやって三人でこの場所に来れた事が嬉しいよ。
「楽しかったなぁ…」
三人で歩く夏の夜道。
私はポツリと呟いた。
「いやー、ソラの地球外生物焼きには笑ったねぇー!」
思い出し笑いをするかのように、龍星君は言う。
「地球外生物焼きって!名前長っ!」
私もつられて笑う。
あー…今日…ほんとに楽しかったなぁ…。
夏休みも後二週間か…もっと、思い出作りたいなぁ…。
ボーっとそんな事を思いながら歩いていると、私は小さな石で足をつまずいた。
「わっ…」
思わず、変な声が出てしまって…。
「あ、ご、ごめん!」
次の瞬間、さらに変な声を出してしまった…!
龍星君とソラの間を歩いていた私は、つまずいた瞬間、無意識に龍星君の背中に手が触れていたんだ。
軽くだったけど、触った瞬間硬直してしまいそうな位ドキッとした。
「大丈夫?」
龍星君は至って普通に、私を心配そうな表情で見る。
「う、うん!大丈夫!ごめんね、急に!」
「いやいや、俺は全然大丈夫だよ?」
「う、うん…」
明らかに動揺して、声が上ずってしまう。
龍星君は全然気にしてなさそうなのがちょっと残念な位、私だけが妙な態度になってしまっていた。
一瞬の出来事だったけど、彼に触れた事で、私の胸の鼓動はずっと速いままだった。
最初は乗り気じゃなかったソラも、いつの間にかそれなりに楽しんでいた。
三人で食べたイカ焼き。
ソラのだけなぜか妙に硬くて、三人で笑った。
「ソラのだけ、イカじゃなかったんじゃね?」
硬いイカ焼きに不満げな表情を浮かべるソラを見て、龍星君はケラケラ笑う。
「じゃあなんだったんだよ…」
「地球外生物?」
「怖ぇーよ!もうこれいらねぇ!龍星食え!」
「無理!俺、そんなの食えねー!」
ふざけ合う二人を見て、私はずっと笑っていた。
龍星君、楽しんでくれて良かった…。
すれ違う人の中に、私と同じ年位のカップルを何組も見た。
浴衣を着ている子が多くて、見とれてしまうような可愛い子を何人も見た。
"私も浴衣、着たかったな"って、少しだけ思う。
でもそんな事より、こうやって三人でこの場所に来れた事が嬉しいよ。
「楽しかったなぁ…」
三人で歩く夏の夜道。
私はポツリと呟いた。
「いやー、ソラの地球外生物焼きには笑ったねぇー!」
思い出し笑いをするかのように、龍星君は言う。
「地球外生物焼きって!名前長っ!」
私もつられて笑う。
あー…今日…ほんとに楽しかったなぁ…。
夏休みも後二週間か…もっと、思い出作りたいなぁ…。
ボーっとそんな事を思いながら歩いていると、私は小さな石で足をつまずいた。
「わっ…」
思わず、変な声が出てしまって…。
「あ、ご、ごめん!」
次の瞬間、さらに変な声を出してしまった…!
龍星君とソラの間を歩いていた私は、つまずいた瞬間、無意識に龍星君の背中に手が触れていたんだ。
軽くだったけど、触った瞬間硬直してしまいそうな位ドキッとした。
「大丈夫?」
龍星君は至って普通に、私を心配そうな表情で見る。
「う、うん!大丈夫!ごめんね、急に!」
「いやいや、俺は全然大丈夫だよ?」
「う、うん…」
明らかに動揺して、声が上ずってしまう。
龍星君は全然気にしてなさそうなのがちょっと残念な位、私だけが妙な態度になってしまっていた。
一瞬の出来事だったけど、彼に触れた事で、私の胸の鼓動はずっと速いままだった。