ほんとの笑顔が見たかったんだ
「別に俺、普通だし」
オカンは俺の事なんてお見通しって事は分かっているけど、強がってしまう…。
嫉妬深いし、友達に八つ当たりしてしまうし、強がりだし…今の俺、マジでかっこ悪いよな…。
強がる俺に、オカンは何か言いたげな顔をする。
「なんだよ?」
「空、何かあったんでしょ?」
「なんにもねぇーって」
「いーや。何かあったね。間違いないわ」
「なんにもねぇよ。しつこい」
改まって聞いてくるオカンを振り切るように、俺はソファから起き上がった。
"じゅなの事好きだけど、じゅなは龍星の事が好きなんだ"
なんて…絶対言えねぇし…。
"何もない"の一点張りを続ける俺。
「何もないんなら、りゅう君になんであんな態度とるの?」
「…」
核心をつくようにオカンは聞いてくる。
俺は、それに対して何も言えず、黙り込む。
「りゅう君の事だから、きっと空のあの態度、気にしてると思うよ?」
分かってる。
そんなの分かってるって…。
「うっせー…」
分かりきっている事を問いかけてくるオカンにイライラする。
そんな自分が情けない。
オカンの方を見ないようにして、その場を去った。
オカンは俺の事なんてお見通しって事は分かっているけど、強がってしまう…。
嫉妬深いし、友達に八つ当たりしてしまうし、強がりだし…今の俺、マジでかっこ悪いよな…。
強がる俺に、オカンは何か言いたげな顔をする。
「なんだよ?」
「空、何かあったんでしょ?」
「なんにもねぇーって」
「いーや。何かあったね。間違いないわ」
「なんにもねぇよ。しつこい」
改まって聞いてくるオカンを振り切るように、俺はソファから起き上がった。
"じゅなの事好きだけど、じゅなは龍星の事が好きなんだ"
なんて…絶対言えねぇし…。
"何もない"の一点張りを続ける俺。
「何もないんなら、りゅう君になんであんな態度とるの?」
「…」
核心をつくようにオカンは聞いてくる。
俺は、それに対して何も言えず、黙り込む。
「りゅう君の事だから、きっと空のあの態度、気にしてると思うよ?」
分かってる。
そんなの分かってるって…。
「うっせー…」
分かりきっている事を問いかけてくるオカンにイライラする。
そんな自分が情けない。
オカンの方を見ないようにして、その場を去った。