ほんとの笑顔が見たかったんだ
「ごめん、悪いのは俺だ」

起き上がり、俺は龍星に言った。

「え?なんで?」

と言いながら、龍星も起き上がって、俺の方を見る。

急に謝る俺に驚いている様子だ。



じゅなの気持ちは、絶対に龍星に言っちゃだめだ。

それは絶対にだめだ。

どう言ったらいいのか、口下手な俺にはうまくまとめる事なんか出来ねぇかもだけど、俺の勝手で龍星を傷つけてしまったのは事実だ。

だから、ちゃんと伝えないと。

龍星は悪くないって事を。
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