CINDERELLA STORY～貴方に巡り会えた奇跡～

PROLOG

高校１年の時､父がアメリカの会社に転勤が決まった

日本に残りたい

そう言ったけど､結局無理やりアメリカに連れて行かれたのは､高校１年の夏だった

銀行に勤める父(神城毅-ｶﾐｼﾛﾀｹｼ-)

専業主婦の母(雅-ﾐﾔﾋﾞ-)

４つ上に兄(皇貴-ｺｳｷ-)

２つ上の兄(優騎-ﾕｳｷ-)

２人の兄と両親に溺愛され育った私は､神城瑠璃-ｶﾐｼﾛﾕﾘ-21歳

職業は歌手

所属はアメリカ大手のプロダクションであるANGEL HEAVEN

そもそも､私がアメリカで歌手としてデビューしたのは､18歳の時だった

アメリカのロサンゼルスに引っ越し､慣れないまま転入したロスにある高校

小学校までロスに住んでいたから英語には不便は感じなかったが､それでも13歳の時に日本に帰国し､もうアメリカに転勤になる事はないと言った父を信じ､私は日本で沢山の友達を作り高校を受験した

アメリカとは違い､日本では学校に入るまでが大変だと実感しながら､大学までエスカレーターで行ける私立の高校を受験して合格した私は､高校でも友達は出来たし彼氏だって出来たのに‥‥

それなのに‥‥

それなのにだ!!

またもや父が転勤になってしまい､初めて出来た彼氏とは自然消滅

日本で仲が良かった友達でさえ､次第にに連絡が途絶えてしまう結果になってしまった

そしてアメリカでの高校生活は､小学校時代の友人と再会し､友人がモデルの仕事をしていたもんだから､それに付き添って行ったらモデルとしてスカウト

大反対する親に､きっと反抗期だったのかな？

それと､興味もあったのでモデルの仕事をする事にしたのだが､モデル事務所の方針で笑顔は封印

東洋のCOOL BEAUTYとして売り出されたのだった

175cmの身長

体重は47

黒いロングの髪

そんな私がアメリカの国民に受け入れられたのか､私の出ている雑誌が飛ぶように売れ出し､パリコレまで出たりとモデルとしての地位を築き上げていたのだったが､18歳になった時､たまたま打ち上げで歌を披露する事になったのだった

そして､その歌を聞いたANGEL HEAVENの社長であるジョーダン・ロバート目に留まり､私はANGEL HEAVENに移籍して歌手としてデビューをする事になった

デビュー当時は､与えられた歌を唄う

そればかりだったのだが､20歳になってからは自分で作詞をし､それが全米で1位を獲得

それから私の世界は大きく変わっていったのだった