CINDERELLA STORY~貴方に巡り会えた奇跡~
おじいちゃん‥‥

おばあちゃん‥‥

ごめん!!

必ず試合が終わったら行くからっと、心の中で謝ったのだった

吉岡篤人さんからもらったチケットは3枚

無理かもしれないけど、一応優希と菜摘にも連絡をしてみた

すると、菜摘からはOKって返事が返って来た

優希は撮影があって無理だと言う返事だったが、撮影なら仕方がない

確か、恋愛ものの連続ドラマの撮影をしていると言っていて、主題歌は菜摘だと言っていたっけ‥‥

残りの一枚、折角だから貴子達の誰かを誘う事にしようっと思い連絡しようとしたら、何故かジェニファーが一緒に行くと言い出したのだった

私と同じくサッカーに興味がなかったのに、これは明らかに私を監視する為に違いない

そう思ってジェニファーに監視はやめてよねって言ったら、監視じゃなくて興味があるのだと平然と答えたのだった

絶対に監視に決まってる

でも、邪険にすればする程、ジェニファーは燃える性格だって事を良く理解している私は、素直にチケットを手渡したのだった


日本の滞在期間は、2週間

翌日は早朝の浜辺で次回の新曲のPV撮影が行われ、CDのジャケット撮影も同時に行われた

今月出したばかりの新曲

それなのに、もう次の曲は決まっている

今回のコンサートの最終日

次に出す曲をアンコールで唄う事になっているものだから、ジェニファーは兎に角力を入れている

何故なら、新しく私が書いた作詞は今迄にないくらい良いのもだと言う

しかも作曲を担当して下さった方は、世界的有名な人

絶対に売れると太鼓判を押され、今回の新曲以上にジェニファーは気合いを入れているのだ


【じゃあ、ちょっと休憩入ります】


そんなカメラマンの一言で、私は待機していた車に乗り込み水分補給をしながら、映画の主題歌になる歌詞をノートに綴り始めた

映画のシナリオは、ミステリーサスペンス

勿論、そこには恋愛もある

しかし恋愛重視より、ミステリーサスペンスが重視になっているシナリオで、どう歌詞を作っていくかが問題だ

女性が主役だと言っていたし、その主役の女性はハリウッドスターのジュリア・ミラン

カッコイイ女性として、注目されている女優さんだ

そのカッコイイ女性像を崩さずして、少々強気な歌詞を書かなければならないのだが、女王様的な存在で言うならジェニファーが当てはまる

そのジェニファーを態度を見ながら、私は歌詞をノートに次々と綴ったのだった


【へぇ~
 良いじゃない!!】

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