CINDERELLA STORY~貴方に巡り会えた奇跡~
メニューに記載されている文字を見ながら、一人で考え込んでいた私だった

それから30分位して、やっと菜摘がやって来たのだった

しかもジェニファーがキャンセルしたチケット

3人で行った方が失礼にならないはずっと思い、菜摘に相談してみたら私に任せてよっと言ったので、任せる事にした

まぁ~

急の事だったし、やっぱり行動派の博子かなぁ~?っとか勝手に想像していたのだが、菜摘と一緒に来たのは優希だったのだ


「えっ?
 何で?」

「驚いた?
 急に相手役の人が高熱を出したとかで、撮影がキャンセルになったんだよねぇ~
 そしたら、タイミング良く菜摘から連絡があってさぁ~
 サッカー観戦しに行くよって‥‥
 これは、もしかして菜摘の呪いかもね」


呪いって‥‥

でも思わず笑ってしまったのだが、何で呪いなのって聞いたら、菜摘は大のサッカーファンで、時間さえあれば観戦に行っているって言っていた

しかも、優希は何度も誘われて観戦に付き合わされているらしい‥‥


「瑠璃は、誰にチケットをもらったの?」

「ん?
 あぁ~、吉岡篤人さんにも‥「えぇ~~~!!
 何でヨッシーにチケットもらうの?
 何で?
 何で?
 ってか、いつの間に出会ったの?」


大きな声で私の声を遮った菜摘に、私は驚いてしまった

何でって言われても‥‥

しかも、吉岡さんをヨッシーって‥‥


「スポーツ雑誌の対談の時に、サッカー観戦した事がないって言ったらくれたんだよ
 それより菜摘がサッカーが好きなのは、よ~~~く分かったけどさぁ~
 吉岡さんのファンなの?」

「雑誌の対談かぁ~
 良いなぁ~
 ヨッシーも良いけどさぁ~
 私は永井悠斗-ナガイユウト-と河本晋也-カワモトシンヤ-も好きなんだよねぇ~♪」


うっとりとして言い放つ菜摘

そんな菜摘に、どう反応して良いか分からず苦笑いを浮べていると、優希が菜摘の携帯を取り出し、待ち受け画面に映し出された人を指差して、茶色く髪を染めて、背の低い人が永井悠斗って人で、背の大きい人が河本晋也って人なのだと教えてくれたのだった

顔で言うなら、河本って人の方が良い男っぽいような‥‥


「ちなみに、サッカー選手としてのプレーが好きなの?
 それとも容姿?」

「プレーはヨッシーも晋也も、それから悠斗もカッコイイよ!!
 顔で言うなら、晋也かなぁ~
 でも、ヨッシーも捨てがたいんだよねぇ~」


なるほどね‥‥

兎に角、菜摘は全部が好きって事が良く分かった


「優希は?」

「私は‥‥
 中園万里也-ナカゾノマリヤ-
 全てがパーフェクトなんだよ♪」


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