CINDERELLA STORY~貴方に巡り会えた奇跡~
そこで発見したのが、ゴールポスト寄りの守備に居るのが優希のお気に入りの中園万里也と言う選手

スラットした身長で、スポーツマンらしく短い髪の毛をしているが、顔は優希の好みって感じで、吉岡さん程ではないが可愛い顔をしている

7番の永井悠斗選手は、右側に位置する吉岡さんとは逆の位置

つまり左側の中央下辺りに居た

やはり写メで見たように、とても身長が低く感じたし、茶髪の短い髪の毛が印象的で顔的には凛々しいって感じだった

そして10番の背番号の河本晋也選手は、守備より攻撃なのかな?

時折、吉岡さんや永井さんのボールを受け取りシュートを放っている

彼もスレンダーな容姿なのだが、小顔で爽やかな顔をしていて永井さんとは全く違う見た目をしていた

ん~

菜摘の好みって、高校の時から統一性がなかったっけ‥‥

イケメンハンターの菜摘

何処で探して来るのか、イケメンを探したいなら菜摘に聞け

そう言われていた菜摘だったが、好きになるタイプはバラバラで統一性がなかった

目付きの悪そうな、ちょっと怖いイメージの体格の良さそうな先輩を好きって言ったり、急に可愛らしい顔をした軟弱な先輩が好きって言いだしたりと、菜摘の趣味は私達には分からなかった

その点で言うなら、優希は私と同じで可愛い系の男の子が好きだったから、男の趣味では共通点が多く、良く2人で話した記憶がある


「分かった?」

「うん‥‥
 分かったけど、永井さんも河本さんも見た目は真逆じゃない?」

「そう?
 そんな事ないと思うけどなぁ~
 二人とも似てるじゃん!!
 あぁ~、やっぱり二人ともカッコイイ~♪」


今、似てるって言ったよね?

いやいや‥‥

全く似てないし‥‥

そう菜摘に突っ込みたくなったが、うっとりとしながらグランドに目を向ける菜摘に、私は何も言えずに優希と顔を見合わせて苦笑いしてしまったのだった

初めて観戦するプロのサッカーの試合

私のイメージではサッカーって爽やかなイメージだったんだけど、そんなイメージは吹っ飛ぶくらい、かなり激しい格闘技なのだと思い知らされた

ボールを奪い合い、選手同士の足が当たって蹲る様に倒れる選手もいる

頭と頭がぶつかったりと、激しい攻防が繰り返される中で河本選手のシュートが決まった時、私達は立ち上がって大喜びしたりして、いつしかルールなんて分からないけど、兎に角引き込まれるように熱くなり、私はサッカーに夢中になってしまったのだった

流れる汗

懸命にプレーをする選手達

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