CINDERELLA STORY~貴方に巡り会えた奇跡~
レッスン

ジム

作詞

コンサート

歌番組

雑誌やTVの取材

海外コンサート

CM撮影

分刻みで決められた時間

取り囲まれるファンやパパラッチ

自分で決めた事だけど、少しは自由になりたい

ってか、私だって恋くらいはしたい!!

高校の時、初めて彼氏が出来た

同じクラスに居た遠野疾風-トウノハヤテ-君

入学してから仲良くなって、やっと付き合えたと思ったら親の転勤で離ればなれ

彼氏と言うには、あまりにも短く

しかも自然消滅と言う形で終わってしまった恋

それ以来、私には彼氏と呼べる人が一人も居ない

このまま恋も出来ないまま一生を終えるの?

恋がしたい

誰かを好きになりたい

ドキドキしたい

子供の頃、いつか王子様が現れるって思っていた

でも、こんなに忙しい私に恋の訪れはない

これまで、音楽番組や俳優さんから連絡先を教えてもらった事はある

だけど、何故だかドキドキする事がなかった

ん~

正直に言えば、アメリカ男性は優しいけど、何か違和感を感じるって言うか、笑顔で近付いて来る人は苦手だったりするんだよね

胡散臭い!!

そう思ってしまうのだ

だからと言って、アメリカ人が嫌いって訳じゃない

素敵だなぁ~って思う人は沢山居るし、でも胸がドキドキと高鳴ったりしないんだよねぇ~

恋がしたい

そう思ってるのに、誰にもトキメキの鐘が鳴らない

この殺人的スケジュールが、私の心に余裕をなくさせているせいだ!!

なんて勝手に決め込んでいるが、もしかしたら一生ドキドキと高鳴るような人に巡り合えないんじゃないかって、時々不安に陥るのだ

勿論、初めて付き合った人が忘れられないって訳じゃない

あれは、良き思い出として心に残っているってくらいだ

しかも、恋に程遠い私が恋愛をテーマにした作詞をしてるんだもん

私の作詞なんて、全ては恋愛小説が原点

妄想と理想で書いてるようなものだ

それなのに、パパラッチからは根も葉もない噂が書き立てられてる

振ってもないのに男を振っただとか、また新たな恋人とか‥‥

失恋の曲を唄えば、彼氏に振られたとか言われるし、挙句に乱れた性生活っとまで言われ、HどころかKissさせ未経験なのにぃ~!!っと叫びたくなる

こんな私を知ってくれてるのは家族と事務所の人間

あとは、アメリカの友達だけだ

だから私に近付く男は、噂を真実だと思っている


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