CINDERELLA STORY~貴方に巡り会えた奇跡~
私は、つい大きな声を張り上げてしまった
そして辺りを見渡せば、そんな私と桜井蒼紫のやり取りに茫然として見ている篤人や優希達が居る
「いい加減、この手を放してくれない?
トイレに行きたいんだけど‥‥」
もう嫌‥‥
そう思って桜井蒼紫に言い放つと、奴はあっさりと腕を放してくれた
だから私は席を立ちあがると、怒りのオーラを漂わせながら歩き出すと、そんな私に誰も声を掛けようととは思わなかったようで、混み合う会場内は私がズンズン歩けば人が避けてくれたのだった
そしてトイレに入った私は、思わず大きな溜め息を吐き出した
何なの?
あの男、何様?
しかも好きとか平然と言ったりして、そんな軽く好きって気落ちを言えるもんじゃない
本当に好きなら、好きって言葉に出すのは難しいよ
好き‥‥
そう思うだけでドキドキと胸が高鳴り、傍にいるだけで緊張しちゃったり‥‥
たから、あんな人前でサラッと好きなんて口に出しちゃうような男の言葉は、一番信用出来ないタイプ
軽過ぎて、本当か嘘なのか分かったもんじゃない
まぁ~
私は、全く信じてないけどね
ってか冗談にしても、私が振られた事をベラベラと言い放ちやがって、何だって私が自ら男に振られたなんて奴に言っちゃったんだろう?
恋をしてるだろう‥‥
そんな突っ込みするように言うから‥‥
記事にすればって言ったけど、私は絶対に相手の名前だけは教えないって言ったが、もしかして奴は私に探りを入れてきたつもり?
だとしたら、マジで勘弁してよね‥‥
教える気はないし‥‥
そもそも私の好きな人が篤人だって知られる訳にはいかない!!
それに、これ以上篤人を困らせたくない
はぁ~
思わず溜め息を吐き出し、トイレに設置してある鏡に視線を向けて見れば、何とも情けない顔した私が映っている
そんな自分に気合いを入れようと、両方の頬をパンパンッと叩いてみた
ちょっと思いっきり叩きすぎたかな?
スッピンに近い頬は若干赤みを差していたが、笑顔だよって自分に言い聞かせるようにトイレから出ると、何故だかトイレから出た先の壁に寄り掛かるようにしながら、腕を組んで立っている篤人の姿が目に飛び込んで来たのだった
ど、どう言う事?
まさか、私に用だとか?
どうしよう‥‥
私はどうして良いか分からず、再びトイレに戻ろうと思ったが篤人と目が合ってしまい、心はパニック状態に陥ってしまった
ゆっくりと、こっちに向かって歩く篤人
そんな篤人を前に、私は思わず後ずさってしまう
そして辺りを見渡せば、そんな私と桜井蒼紫のやり取りに茫然として見ている篤人や優希達が居る
「いい加減、この手を放してくれない?
トイレに行きたいんだけど‥‥」
もう嫌‥‥
そう思って桜井蒼紫に言い放つと、奴はあっさりと腕を放してくれた
だから私は席を立ちあがると、怒りのオーラを漂わせながら歩き出すと、そんな私に誰も声を掛けようととは思わなかったようで、混み合う会場内は私がズンズン歩けば人が避けてくれたのだった
そしてトイレに入った私は、思わず大きな溜め息を吐き出した
何なの?
あの男、何様?
しかも好きとか平然と言ったりして、そんな軽く好きって気落ちを言えるもんじゃない
本当に好きなら、好きって言葉に出すのは難しいよ
好き‥‥
そう思うだけでドキドキと胸が高鳴り、傍にいるだけで緊張しちゃったり‥‥
たから、あんな人前でサラッと好きなんて口に出しちゃうような男の言葉は、一番信用出来ないタイプ
軽過ぎて、本当か嘘なのか分かったもんじゃない
まぁ~
私は、全く信じてないけどね
ってか冗談にしても、私が振られた事をベラベラと言い放ちやがって、何だって私が自ら男に振られたなんて奴に言っちゃったんだろう?
恋をしてるだろう‥‥
そんな突っ込みするように言うから‥‥
記事にすればって言ったけど、私は絶対に相手の名前だけは教えないって言ったが、もしかして奴は私に探りを入れてきたつもり?
だとしたら、マジで勘弁してよね‥‥
教える気はないし‥‥
そもそも私の好きな人が篤人だって知られる訳にはいかない!!
それに、これ以上篤人を困らせたくない
はぁ~
思わず溜め息を吐き出し、トイレに設置してある鏡に視線を向けて見れば、何とも情けない顔した私が映っている
そんな自分に気合いを入れようと、両方の頬をパンパンッと叩いてみた
ちょっと思いっきり叩きすぎたかな?
スッピンに近い頬は若干赤みを差していたが、笑顔だよって自分に言い聞かせるようにトイレから出ると、何故だかトイレから出た先の壁に寄り掛かるようにしながら、腕を組んで立っている篤人の姿が目に飛び込んで来たのだった
ど、どう言う事?
まさか、私に用だとか?
どうしよう‥‥
私はどうして良いか分からず、再びトイレに戻ろうと思ったが篤人と目が合ってしまい、心はパニック状態に陥ってしまった
ゆっくりと、こっちに向かって歩く篤人
そんな篤人を前に、私は思わず後ずさってしまう