CINDERELLA STORY~貴方に巡り会えた奇跡~
少しでも篤人に可愛いって思われたくて、でもあまりにも女の子っぽ過ぎるような‥‥

でも普段の私はセクシーの服を、ちょっと過激な露出している服を着せられたりする事が多くて、本当は可愛い服が大好き人間なのだ

この前、篤人とドライブに行った時もミニのWPだったし、やっぱりデートには私の好きな服を着て好きな人に会いたい

篤人は、そんな私をどう思うのかな?

もしかして引いちゃう?

はぅ~

考えれば、篤人の好みとか聞いてなかった

篤人曰く、自分は無頓着って言ってたような‥‥

あまり服に拘りもなく、飯に誘われてもジャージで良いって感じらしい

それに人混みとかも苦手って言ってたよな‥‥

今日のプランは篤人にお任せしてしまってるから、どんなデートが待っているかは不明

だけど、私は篤人と一緒なら何でも楽しいと思うし、篤人には無理して欲しくない

無理に人混みに出たりすると疲れちゃうし、いきなり背伸びしたって長続きはしない

なら、私達はスローペースでノンビリと一緒に過ごせれば良い

一緒に居られる時間は限られてる

その時間を有意義に楽しく過ごしたい

それが私の願いだ


♪♪♪♪♪

あっ!!

篤人からだ!!

鳴り出した携帯電話を慌てて手に取った私は、一先ず大きく深呼吸をしてから電話に出たのだった


『瑠璃?
 今、駐車場に着いたよ』

「分かった♪
 直ぐに駐車場に向かうね♪」


優しい篤人の声

それだけで、胸の鼓動が高まる

最後に身嗜みのチェックをした私は、唇にグロスを少し足してからホテルの部屋を出たのだった

篤人に告白された帰り道

篤人は、俺達が付き合ってる事を秘密にするのは好きじゃないって言っていた

あくまでも自然体

下手に隠したりすると騒ぎが大きくなるだけだし、なら自分スタイルを貫くのが一番良い方法だって‥‥

だから堂々とデートしたりしようって‥‥

つまりオープンスタイルって事だ

私も、篤人の意見には賛成だ

事務所からも交際禁止なんて言われてないし、私が好きになった人だもん

それが、もし互いのイメージダウンになる事になっても好きな気持ちは揺るがないし、仮に周囲から反対されても別れたりなんてしないって2人で話し合って決めたのだ

人が人を好きになる

それは、ごく当たり前の事だ

それを批判されても、逆に貴方は恋をした事がないんですか?って聞きたくなる

自分の好きな人が、自分を好きで居てくれる

それって幸せな事だって思うし、篤人の言うように隠す必要はない

< 70 / 132 >

この作品をシェア

pagetop