CINDERELLA STORY~貴方に巡り会えた奇跡~
その監督の声を聴いた篤人達はダッシュで監督の周りに集合し、監督の指示によりレギュラー対篤人が加わった控えの選手の45分の紅白戦が執り行われた
名門と呼ばれる静岡東高校
篤人の高校生活では全国大会に出場出来なかったと言うが、何度も全国大会優勝をしている名門校
サッカーの事は詳しくないけど、やっぱり篤人はプロなだけあってか、控えチームの選手を上手に使い、試合開始から5分位で控えチームが篤人のアシストでゴールを決めた
それから3分と経過しない内にレギュラーからボールを奪った篤人が、ドリブルで生徒を次々に交わしながら自らシュートを決め、終わってみればレギュラー相手に控えチームが3対0で勝利を収めたのだった
試合の終わったグランドでは生徒が篤人に握手を求めていて、何やら話をしている様子が伺えた
そんな中、女の子がグランドに走って行き篤人にタオルを渡しているのが見えた
サッカー部のマネージャーかな?
そんな風に思ったけど、良く見たら私服姿
マネージャーはって辺りを見渡すと、赤いジャージを着ていてペットボトルを渡す準備をしている
なら、誰?
しかも親しげに笑い合って、やたら篤人の身体に触れている
凄く嫌な感じなんだけど‥‥
私は思わず監督に目を向けるが、監督はレギュラーの選手に激怒を飛ばしている最中だった
ならば顧問に‥‥
そう思って顧問の安田さんに視線を向けると、バッチリと目が合ってしまった
「あの子は、篤人の同級生の藤田信子-フジタノブコ-
サッカー部の元マネージャーだよ
今は夏休みだから、東京から帰省していて母校に顔を出してくれるんだよ」
「そ、そうなんですか?」
冷静さを保とうとしながら、私は笑顔で顧問の安田さんの話に答えたものの篤人と彼女の姿が気になって仕方がない
「悪い‥‥
ちょっとシャワーを浴びてくるから待っててな!!」
「う、うん‥‥」
漸く私の元に戻って来た篤人だったが、静岡東高校のユニホーム姿になってる篤人は、流れる汗をタオルで拭いながら部室らしき方向へと向かってしまった
残された私は、何故だか藤田信子さんに上から下までジロジロと視線を向けられている
私と違って、身長は15~2・3cm位かな?
小柄な身長にバッチリとしたメイクが印象的で、明らかに敵対視を向けられているのが伝わる
「アツの彼女なんだって?」
「えっ?」
「ってか、何であんたみたいな女とアツが付き合う訳?
世界の歌姫だか知らないけど、サッカーの事なんて何も知らないくせに、アツに付きまとわないでよ」
「はぁあ?」
「不釣り合いって言ってるんだけど‥‥
まぁ~、どうせ長くは続きはしないと思うけどね!!
アツの事を理解してるのは私だって事を忘れないでね」
名門と呼ばれる静岡東高校
篤人の高校生活では全国大会に出場出来なかったと言うが、何度も全国大会優勝をしている名門校
サッカーの事は詳しくないけど、やっぱり篤人はプロなだけあってか、控えチームの選手を上手に使い、試合開始から5分位で控えチームが篤人のアシストでゴールを決めた
それから3分と経過しない内にレギュラーからボールを奪った篤人が、ドリブルで生徒を次々に交わしながら自らシュートを決め、終わってみればレギュラー相手に控えチームが3対0で勝利を収めたのだった
試合の終わったグランドでは生徒が篤人に握手を求めていて、何やら話をしている様子が伺えた
そんな中、女の子がグランドに走って行き篤人にタオルを渡しているのが見えた
サッカー部のマネージャーかな?
そんな風に思ったけど、良く見たら私服姿
マネージャーはって辺りを見渡すと、赤いジャージを着ていてペットボトルを渡す準備をしている
なら、誰?
しかも親しげに笑い合って、やたら篤人の身体に触れている
凄く嫌な感じなんだけど‥‥
私は思わず監督に目を向けるが、監督はレギュラーの選手に激怒を飛ばしている最中だった
ならば顧問に‥‥
そう思って顧問の安田さんに視線を向けると、バッチリと目が合ってしまった
「あの子は、篤人の同級生の藤田信子-フジタノブコ-
サッカー部の元マネージャーだよ
今は夏休みだから、東京から帰省していて母校に顔を出してくれるんだよ」
「そ、そうなんですか?」
冷静さを保とうとしながら、私は笑顔で顧問の安田さんの話に答えたものの篤人と彼女の姿が気になって仕方がない
「悪い‥‥
ちょっとシャワーを浴びてくるから待っててな!!」
「う、うん‥‥」
漸く私の元に戻って来た篤人だったが、静岡東高校のユニホーム姿になってる篤人は、流れる汗をタオルで拭いながら部室らしき方向へと向かってしまった
残された私は、何故だか藤田信子さんに上から下までジロジロと視線を向けられている
私と違って、身長は15~2・3cm位かな?
小柄な身長にバッチリとしたメイクが印象的で、明らかに敵対視を向けられているのが伝わる
「アツの彼女なんだって?」
「えっ?」
「ってか、何であんたみたいな女とアツが付き合う訳?
世界の歌姫だか知らないけど、サッカーの事なんて何も知らないくせに、アツに付きまとわないでよ」
「はぁあ?」
「不釣り合いって言ってるんだけど‥‥
まぁ~、どうせ長くは続きはしないと思うけどね!!
アツの事を理解してるのは私だって事を忘れないでね」