太陽
ピピピピピピピピ…

「ん…」

ピッ

「…夢か。」

今日は珍しく夢を見た。

彼女と一緒に帰る夢を。

夢の中の2人はすごく楽しそうで…
彼女の笑顔はすごく輝いていて…
出来ればずっと夢の中に居たいと思った。


ドクン…ドクン…ドクン……

彼女の太陽の様な笑顔を思い出す度に、僕の心臓は激しく脈打っていた。

(なんでこんなに胸が苦しいんだろ?)

この頃の僕はまだこの感情を知らなかったんだ…。


僕は初めての感覚に戸惑いながらも、手早く学校に行く準備をして家を出た。
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