追いかけた夢。


「ねぇ、ちょっとまってよ」



自転車をこごうとした私をとめたのは、そこにいた人だった。

「誰?」

「俺のこと知らない??」

「見たことあるけど、名前は知らない」

「お前、皆本遥輝だろ?俺は川田瞬だ」

かわだしゅん?
聞いたことないや、目立たないタイプの人なんだ。


「川田瞬??はなんでここにいるの?」

「瞬でいいって」

瞬って人はくすくす笑いながら言った。

「いやぁー、聞かせてもらったよ...ギター」

うわっ、恥ずかし。



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