「そしたらね、あの子、あたしと翼の間に入って言ったの。『まずはあたしを殺して』って。・・・おかしいでしょう?もしあたしが正気を失っていて殺してたらどうしたの?って聞いたのよ。そしたら彼女ね・・・」







電話口の彼女の声は楽しそうだった。



本当に笑っていた。



「『あなたは殺さない。だって優しいから』って・・・笑顔で無邪気に。こんな私を信じてくれたの・・・」




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