Jewel Box
――札束が宙に舞った。
彼とあたしの唇が重なっていた。
そのまま背中へと回される腕。
軽くキスをした後ニヤリと仲間に向かって笑う彼。
「Bくらいじゃない?」
「…………!!」
ボッと赤くなる頬。
「えー!この前のお姉ちゃんはもっと大きかったぁー!」
「おーい木崎ぃ。俺どうせやるならもっと綺麗なお姉ちゃんがいいー」
「なーんか微妙な顔だよなー」
本人の前で繰り広げられる誹謗、中傷。
拳を強く握り締める。