Jewel Box


――札束が宙に舞った。


彼とあたしの唇が重なっていた。


そのまま背中へと回される腕。


軽くキスをした後ニヤリと仲間に向かって笑う彼。



「Bくらいじゃない?」



「…………!!」


ボッと赤くなる頬。



「えー!この前のお姉ちゃんはもっと大きかったぁー!」
「おーい木崎ぃ。俺どうせやるならもっと綺麗なお姉ちゃんがいいー」
「なーんか微妙な顔だよなー」



本人の前で繰り広げられる誹謗、中傷。



拳を強く握り締める。




< 29 / 84 >

この作品をシェア

pagetop