Jewel Box
「……ごめん。これしかないや」
仕方がないのでおつまみとスナック菓子を差し出す。
「え? もしかしておねーさん料理とかしないの?
いつも外食?」
「うん」
だって自分で作るより絶対店で食べたほうが美味しいし。
「じゃあ今度俺が教えてあげる」
何でそうなるんだよ。
あたしはあからさまに嫌な顔をしてソファに体を倒した。
「リビング出て右があたしの部屋だから。
おやすみ」
一方的に話を終わらせ、あたしは眠りについた。