Jewel Box
目を開けた時、目の前に写ったのは自室の天井だった。
頭が痛い。
頭に手を当てると大きく、たんこぶが出来ていた。
何がおきたんだっけ……。
まだ覚醒しきれてない頭で無理矢理思い出す。
「あっ……!」
そうだ写真。
写真はどうなったのか。
痛む体を無理矢理起こして立ち上がる。
丁度その時部屋の扉が開いた。
「おねーさん……」
三角巾を頭に巻いてエプロンをした彼の姿。
「何? 掃除? そんな事どうでもいいの、早く出てって。もう…私の前に現われないでよ!」
「でも―――」
「出てって!!」