猫又四郎の奇怪幻想見聞録
「ああ、そうそう。それと新作書いたんですよ。タイトル【リミット】。
これ、実はリメイク作品なんですよねえ。ああでも、内容は全く異なってますから。新キャラですし」
「ですから、今聞きたいのはそういうことではなく……」
「『りょーこちゃんに何をしているのか』でしょう?」
「っ、分かっているのなら、」
「そう焦らなくてもいいのに。教えますよ、だからそう睨まんでください」
そうは言われても。
自分でもこの焦燥感がどこから来るのか分からないのだ。
どうしようもない。