猫又四郎の奇怪幻想見聞録
「ここは……そうですね、『世界の端末』とでも言っておきましょうか」
あ、野良さんが口を開けて固まった。
それでは、昨日と同じ言葉をかけるとしましょう。
「この場所は、僕と野良さんだけの秘密の場所です」
「えー、私の存在無視ですか。私だってりょーこちゃんと仲良くしたいですよ」
「愚弄人は論外です」
「れれれ、この前まで【夢】って呼んでたくせしていきなり酷い扱いですか」
「あなたが言ったんでしょう?『夢と呼んでいいのはあの子だけだ』と」
うぐぐっ、唇を尖らせて黙る愚弄人。
僕の勝ちですね。