猫又四郎の奇怪幻想見聞録


「思ったより良かったです。んまあ高専に行くにはあと10、20点てとこでしょうか」


「おや、高専に行くんですか」


「はい!就職100%安全保証ということで!」


「……あなたは小説家になりたいんじゃなかったんですか」


「ええ、なりたいですよ。そのために副業で稼ごうと思っているんです。ですが、今の私の実力では小説家は難しいんです」


「諦めるんですか?」


「まさか!たくさん勉強して、たくさん読んで書いて、そうして小説家になろうと思ってるんです!

今も投稿しようと地味にリアルで書いてますしね」



そう言う愚弄人の顔は、いつもより生き生きとしていた。

それがなんだか、嬉しい。

< 72 / 101 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop