猫又四郎の奇怪幻想見聞録
「思ったより良かったです。んまあ高専に行くにはあと10、20点てとこでしょうか」
「おや、高専に行くんですか」
「はい!就職100%安全保証ということで!」
「……あなたは小説家になりたいんじゃなかったんですか」
「ええ、なりたいですよ。そのために副業で稼ごうと思っているんです。ですが、今の私の実力では小説家は難しいんです」
「諦めるんですか?」
「まさか!たくさん勉強して、たくさん読んで書いて、そうして小説家になろうと思ってるんです!
今も投稿しようと地味にリアルで書いてますしね」
そう言う愚弄人の顔は、いつもより生き生きとしていた。
それがなんだか、嬉しい。