猫又四郎の奇怪幻想見聞録
それが最近の楽しみだったりす……。いや、この感情は仕事に不要か。
頭を振って玄関の扉を開いた。
さて、野良さんのコーヒーでも準備しま………
「ニシシッ、こーんな森の奥になんかあるかと思ったら洒落た家じゃねえかよう、おいっ! しかも出てきたのが男て!乙女趣味かっつーのー!」
「あ、コーヒーの匂いする。うまそー」
………。
「って、待て待て待て!おいそこテメェ坊主っ、なーに扉閉めようとしちゃってくれてんの、ええ?俺様がわっざわざ来てやったっつうのに何その態度。
お前、ンなに死にてえの?」
「……。生憎ながら、僕はあなたをここに呼んだ覚えはありませんよ。そちらの主人も、この口煩いペットをどうにかしてください」
「はぁあ?誰がペットだよだれがっ、お前ムカツクっ!」
「あー、家帰ったら躾直すさ」
「てめっ…ぶっ殺すぞ!」