猫又四郎の奇怪幻想見聞録
全身黒づくめの背の高い青年と、ダルそうな態度をとる茶髪の男。
どちらかと言うとコーヒー飲みたいと言っている茶髪男の方が話しやすそうなのでペットの管理について注意しておいた。
「だっからペットじゃねっつの!だいったい神も平伏す悪魔様!な俺様に何その態度。お前ら死にてえの、え、餓鬼共ようっ」
「ペットには首枷…あ、いや。首輪をつけた方がいいですよ」
「んじゃあ今日の帰りにでも買っていきますわ」
「って、うぉおおおいッ!無視してんじゃねーぞ能無し共がああッ!」
ぎゃんぎゃん騒ぐ黒づくめ青年をイジるのが少し楽しくなってきた。
このままもう少し遊んでいようか、と思い始めた頃。
「ちょいちょーい、どしたんさ四郎くーん………。あ、なんだバルたちじゃないですか」
「あなたの知り合いですかこの疫病神作者」
「えっ、神と同等?!」
「駄目だこのヒト頭イカレてる」
そんな神と同格だなんて照れますよう、と背中をバシバシ叩いてくる愚弄人が本気でウザくなってきた。