猫又四郎の奇怪幻想見聞録

ちなみに私は今キッチンに備わっているカウンターに案内され、くるくる回るタイプの椅子に座るよう促された。

相変わらず家の中を見ていると、ことり、物を置く音がしたので前を見た。

するとカウンターにはミルクがぐるぐる模様を描いたコーヒーがあって…。



「聞きたいことがあるんでしょう?それに、どうやらあなたは迷子のようですし……。

とりあえず、アイスコーヒーでよかったでしょうか?」


「あ、う、うんっ」



こくこくと頷きコーヒーを受けとる。


【猫又 四郎】(ねこまた しろう)

彼はとっても不思議な人。



「あ、おいし…」

「それはよかった」



彼の入れるコーヒーもまた、不思議(奇怪)な味がする。

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