猫又四郎の奇怪幻想見聞録
「……で、宣伝といいますが。今となってはもう新作どころか結構前に書いた感じになってますよね」
「あ、いやー、うん。というか、【猫又見聞】にずっと顔出していなかったせいで全然会話内容が理解できない」
「刺しますよこのノーコン」
「の、ノーコンてっ」
シロちゃん口悪くなってきてますよね?!ねぇなんで?!っていうかノーコンってどゆ意味ぃいっ!
喚き散らす愚弄人の後頭部をいったん殴って落ち着かせ、目の前でくつろぐ来客に目を向ける。
「確か【きょうもこたえはおしえません】に登場している方々ですよね」
「ニシシッ、おうよ!この俺様悪魔様が登場してやるハナシだ。俺様のありがたぁ~い言葉の数々、一言も読み逃すんじゃねえぜテメェらっ!」
「とか言ってる自己チュー悪魔の自己チューなクソツマンナイ物語なだけっていうね」
「おるぁテメェっ、俺様が主人公だからってケチつけるつもりか?ニシシッ、器の小せえ男は嫌われるぜぇえ、バァルゥ~?」