猫又四郎の奇怪幻想見聞録

うわあ、こいつ性格(&口)わっるぅ。

的な視線を送ってみる。しかしさすが自己チュー悪魔というか、周りをみない(気にしない)やつというか。

ものの見事に視線をスルーされた。


すると足下から「うぅ…」と声が聞こえたため目線を下へ「………。」


「あ、シロちゃんがやっとこっち見てくれました。うわあい、嬉しいな嬉しいなっ、って待って待ってまって手ぇ踏んでるぅっ踏んでるからぁあ!」


見なかったことにしよう。


「ニシシッ、おらバル反論してみろっつの。あ、無理か。だってお前、俺様が怖いもんなあチビっちまうもんなあ。おーおー、そりゃあ反論も出来ねえわな!ニシシッ、弱虫バルのチビりやろっ………うッ?!」

「あ、ごめん手が滑った」


見事なパンチが悪魔の腹にヒットした。

実はあの人の方が悪魔なんじゃないかと思う、うん。

< 83 / 101 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop