∞ANxIeTY∞
バットを取り合う小さな手達を
何故か懐かしく思う。




もう2年か、と
少し思い出に耽って足元を見ると
やっぱりいつかのように

薄桃色の花びらが、地面に張り付いて
春の残像を映し出していた。


でも違うのは
今履いてる靴はあの時の固い革靴ではないし

着ている服だってスーツではない。


花びらだって

張り付いてるのはアスファルトで、ない。
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