∞ANxIeTY∞






「おかえり。」



ああ、一番滑稽だったのは

あたしだったんだ。


こんなに待ち焦がれたあなたを前にして
まるで昨日も口にしたかのようにおかえりと言って



あの日、必死で堪えた涙が
蛇口の潰れた水道管みたいに溢れ流れてるんだから。
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