∞ANxIeTY∞
「あ、俺や。」

「知ってるけど。」

やっぱり
少しふてくされてるイオリの声が心地良くて。

「仕事か?」

「用事あんの?」

「ないけどやな。」

「あ、そぉ。」


ちょっと機嫌が直ったのだって
すぐわかる。


綿を敷き詰めたみたいな低い空すら
こんな簡潔なコミュニケーションで圧迫感なんて消え去るから不思議。
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