夏の日のラブソング
1
私は、お祖父様から譲り受けた軽井沢の別荘に一人避暑に来ていた。
別荘には、お手伝いさんが2~3人いて、口をそろえて『ようこそいらっしゃいました』と私を出迎えてくれた。
気持ちの良いこの気候。
本当にここに来てよかった。
来て数時間でもう、そう思えるほどに快適な此処を私は気に入っていた。
一通り別荘の中を見て回れば、お手伝いさんの一人が、
「マリナ様、あちらのビーチへお散歩に行かれたらいかがですか?」
そう言うので、
「そうね。ありがとう」
行ってみることにした。
正直言って、日に焼けるからあまり好まないのだが、せっかく避暑地に来ているのだ。
せっかくなのだから、海にも行ってみようと気が進んだため、私は海へと足を運んだ。
やはり、避暑地とは言えども夏は夏。
大つばのオシャレな麦わら帽子に、日傘を差していると言えども、砂浜や海の反射で熱いし、燦々と照っているために暑い。
けれども、