夏の日のラブソング
2
次の日。
私は、4時に起きて、あの海に来ていた。
今ならば、だれも見ていない。
日も照ってない。
そう思い、靴を脱いで、海の中に入った。
勿論、衣類を着たままで、襟元と袖にレースが付き、ネイビーと白のボーダーのタンクトップ風のトップスにネイビーのキュロット。
海には不釣り合いの格好だが、一人で思うがままに遊ぼうと思い、水の中に入った。
―――すると。
「―――何してんの?」
「―――!」
昨日の男性がいた。
朝4時なのに、どうしているの!
そうとは思ったのだが、決して言えなくて。
今日はスウェット姿で、どうやらランニング中だったようだ。
「…えっ、と…」
大学生が、一人で海に入ろうとしている。
酷く滑稽な話だ。
それに昨日の話の後。
すごく気まずくて。
すると。