夏の日のラブソング






次の日。
私は、4時に起きて、あの海に来ていた。

今ならば、だれも見ていない。
日も照ってない。


そう思い、靴を脱いで、海の中に入った。

勿論、衣類を着たままで、襟元と袖にレースが付き、ネイビーと白のボーダーのタンクトップ風のトップスにネイビーのキュロット。

海には不釣り合いの格好だが、一人で思うがままに遊ぼうと思い、水の中に入った。

―――すると。




「―――何してんの?」

「―――!」




昨日の男性がいた。

朝4時なのに、どうしているの!
そうとは思ったのだが、決して言えなくて。

今日はスウェット姿で、どうやらランニング中だったようだ。





「…えっ、と…」





大学生が、一人で海に入ろうとしている。

酷く滑稽な話だ。

それに昨日の話の後。
すごく気まずくて。


すると。




< 7 / 12 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop