夏の日のラブソング




「…仕方ねぇな」

「!」




急にスニーカーを脱ぎだして。

踝【くるぶし】までのスニーカーソックスを脱ぎ、さらにはズボンの裾をまくっていて。


―――まさか、海に入ってくるの?!

という、私の予想は当たって、




「海に入るの、久しぶりだな」





と言いながら、入ってくる。




「え、え?!」

「一人で遊んでも仕方ねえだろ?」

「いや…っきゃ!」




急に水を掛けられる。


彼を見れば、意地悪そうな表情を浮かべていて。





「ははっ、油断してるからだ」





と。
太陽に負けないぐらいの眩しい笑顔をこちらに向けていた。

さらに水をかけられ、服はびっしょりと濡れていた。


その時点で私も、




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