彼氏は年下副総長

その日の講義が全て終わり、このマンションに雪崩れ込むやいなや、わたしを羽交い絞めにして三人で服を脱がし始めて、気付けばブラとショーツだけのあられも無い姿にされていた。

それから三人してこのリボンを持ち出してきて、ニタリと笑う。

そして、わたしにこのリボンの身体への巻きつけ方を伝授し始めた。

『やはり、スルスルと解けるほうがイイよね』

『言っとくけどあんた。今みたいな味気ないブラとショーツなんか本番で着けるんじゃないよ。なにこの下着』

確かに……レースもフリルも付いて無いので味気ないと言えば味気ないけど。

でも、まさか、この場でいきなり服を脱がされるとは思って無いから。

『こんな下着、着けていたらリボンを解かれた後、彼氏に絶句されて、再度リボンをグルグル巻きにされて返品ポイされるよ』

『でも……このタイプの色違いしか持ってないから』

『もしかして、この白以外にはオバサン色のベージュとかベージュ掛ったピンクとか?』

『うん。そんな感じ』

『勝負下着を買え!』

三人組みが同じ言葉で怒鳴りつけて来た。

三人組みは、あーでもない、こーでもないとわたしの身体にリボンを巻きつけ出した。

その度にわたしはその場でクルクル回され、眼が回りそうだった。

< 15 / 20 >

この作品をシェア

pagetop