彼氏は年下副総長

そして、三人組みが納得できる仕上がりになると、その格好のまま姿見鏡の前へと連れて来られた。

赤と白と青の綺麗なリボンがまるで身体の線を強調したワンピースのようになっていた。

肩には大きなリボンが結ばれている。

『やっぱフランスの国旗にして良かったよね。お上品だわ。これが星条旗なら挑発的に見えたかも。それは沙耶香にはちと無理って言えば無理よね』

『結構胸はあるんだし、ウエストもくびれているから、幾らイケメン高校生でもこれで迫れば鼻血でるんじゃない?』

『……』

鼻血を垂らした緋英君は見たくないかも。

いや、緋英君は鼻血なんか垂らしません。

そんな次元の話しの子じゃないんです。
< 16 / 20 >

この作品をシェア

pagetop