彼氏は年下副総長
腹が立ったので、反撃の意味も込めて、スマホで撮ってある緋英君の写真を見せた。
三人共大きく目を見開いて
「なに? このイケメン!」
声を揃えて叫んだのは言うまでもない。
緋英君は彼女の私が言うのもなんだけど、10人女の子が居れば、9人は振り返るほどの美男子なのだ。
最初に緋英君を見たのは確か三年前。
私が三年生で、彼は一年生だった。
生徒会長だった私は、職権乱用して、半強制的に緋英君を生徒会へと引き入れた。
その頃の彼は幼さが残っていたが、それはそれは天使のような美男子だった。
三年間と言う月日は流れ、美男子だった子が、期待を裏切らず見事な美青年へと成長してくれた。