大切な君に捧ぐ歌


それから、彼とはよく話すようになった。



彼が私の教室まで来たり。
私が行ったり。



こんなに、学校生活が楽しいと思えたのははじめてだ。



毎日毎日、地味に卒業して。



地味に死んでいく。



こんなことばかり考えていた私が、今。



少し光輝いた私になれているような気がする。



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